2017年5月16日(火) テレビ朝日 【羽鳥慎一モーニングショー】にて、「<聞きトリ>熱血指導チアダンス女性顧問・全米制覇への道のり」が放送されました。

広瀬すずさん
が主演する映画『チア☆ダン~女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったホントの話~』のモデルとなったのが、この福井商業高校チアリーダー部「JETS(ジェッツ)」。
そしてチアリーダー部女性顧問、五十嵐裕子先生はダンス・チアリーダーの経験こそ全くなかったとおっしゃっていましたが、体育教師として人間の「身体の使い方」という視点を強くお持ちの方なんだということがとてもよくわかる放送でした。
 

その1.「粘着テープ」

「この子たちは身体の使い方を知らないから」と腕にグルグル粘着テープをテーピングの要領で巻き付けていました。
大切なのはこの時のテープの巻き方。
外側から内側へとらせん状にテープを巻いていきます。
このらせん状のテーピングは腕の方向性を知る一つのアイデアだと思います。
FMアレクサンダーから直接レッスンを受けのちに教師となったルーリー・ウェストフェルトの著書、「アレクサンダーと私」の中でも腕の内旋に関して記述されています。
——–
パターンが働き背中が伸びて広がるときに、腕が付け根からどう出ているかを示すためである。手の甲があなたの方に向いていることに注意。
—-p221 行軍用のよろいより—-西洋の甲冑は男性が戦いを行う際に着用するもの。背中が長く広くバランスよい状態の時には、腕は自然と外側から内側という方向に向かいます。
子供の頃、気をつけ!の姿勢を何度も取るシーンがありましたが、気をつけの姿勢の時にくる腕の位置は、見た目は美しいのですが、身体にとっての自然な方向とは異なります。
身体にとっての自然な方向は、腕は鎖骨の付け根から始まり、肩はやや内向きの方向性を持ち、肘は外へ、手の甲は正面から見える方向性です。(気をつけの場合は手の甲が身体の側面にあり、正面からは見ることができない)
五十嵐先生のテーピングは肩の上方から肘に向けて内向きにらせん状にテーピングをしています。
このテーピングにより、肘は外へ、手の甲は正面へという方向に身体をクセ付けする指導をされているように感じました。
(もっとも個人的には、年頃の高校生に市販の粘着テープを巻いていくことには少々抵抗はあります。熱血先生の熱血指導と先生と生徒の信頼関係が無ければできないことでしょう)

その2.「おたま」を使った方向性(ダイレクション)の捉え方

ポンポンの練習をする前に、「おたま」を握って練習しているそうです。
ポンポンではフサフサした飾りで腕の伸び方やポンポン自体の方向性が掴みづらいのでしょう。
「おたま」という上下がはっきりした棒状のものを使うことで、全体練習した時に腕はどの方向に向かっているのか、おたまはどの方向に向かっているのか、が視覚的に理解しやすくなるというメリットがあることでしょう。
この方向性(ダイレクション)はアレクサンダーテクニークにおいても重要なキーワードの一つです。
身体の方向性(ダイレクション)を視覚的に理解するこのおたまの練習は、チア・リーダーの手にあるポンポンの表現力にもつながる重要な練習だと感じました。

アレクサンダーテクニークは自分の身体の使い方を知り、活用するための一つの手段です。
現在、身体の使い方を知る方法は沢山あります。
アレクサンダーテクニークはトレーニングウェアも特別な器具も何も必要ありません。
ジーンズやセーターなど普段着のまま、でもきちんと自分の身体を学んでいきます。

近年では健康意識の高まりから高齢者がトレーニングに励むことも増えましたが、急激な激しい運動を行うことで過剰に食いしばり歯が割れるなどの歯科的トラブルも発生しているそうです。
アレクサンダーテクニークは普段着のまま過剰な負荷をかけることなく、身体の使い方を学ぶことができます。
ぜひ一度アレクサンダーテクニークを体験してみてください。
※参考
テレビ朝日 【羽鳥慎一モーニングショー】2017年5月16日(火)放送

http://www.tv-asahi.co.jp/m-show/dailysegments/kikitori/20170516/10912

ルーリー・ウェストフェルト(片桐ユズル・中川吉晴訳)
「アレクサンダーと私 アレクサンダー・テクニークへの道」