先日、二胡の演奏をされる生徒さんの発表会に行ってきました。

◆「戦馬奔騰」◆

発表会ってやっぱりドキドキ緊張しますよね。
生徒さんも緊張していないかしら?と出番が来るまでちょっとドキドキ。
ところが名前をアナウンスされて舞台に出てきた生徒さんは美しく颯爽と舞台を歩いて中央の席へ。
この時点で、今日の演奏はきっとうまくいくだろうなあと確信しました。

そして演奏「戦馬奔騰」がスタート。
「戦馬奔騰」は文字通り、戦場で戦う馬の曲。ピアノの前奏もなく、曲の冒頭からテンポも弓圧もかなり高い状態でいきなり始まる曲。おそらくこの曲をそのノリのまま引こうと思ったら、あっという間に肩や腕に痛みが生じそうな曲です。
でも今日の生徒さんはとても伸びやかに演奏されているように見えました!

途中パタパタと弓をたたきつける馬の蹄、馬のいななきと多彩な奏法を織り交ぜたテンポの速い難しそうな曲でしたが、とても楽しんで聞かせていただきました。

◆「楊 興新(ヤン シンシン)先生」◆

発表会でしたので、公演の最後は二胡奏者、楊 興新(ヤン シンシン)先生の演奏がありました。
でも演奏の前に、まずは発表会の総括から。でもこのお話がとても心を打たれました。
特に心に残った話は下記の二つ。

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1.ミスをしたくない人は
本番は緊張する場所。その場所でミスをできるだけしたくないと思っているならば、日頃の練習から早くて難しいパッセージをできるだけゆっくり正確にさらうこと。
気が付くとつい早くなって間違えてしまうけれど、間違いを繰り返すとそれを記憶してしまう。
本番はそれまで練習してきたものがそのまま表れるもの。だからゆっくりからさらいましょう。

2.空間を楽しもう
緊張するのは、本番の会場は普段練習している部屋とは異なるから。
でも普段は一人で練習している野に対し、本番にはお客様にご来席いただいているのです。
舞台の空間、客席の空間、いらしてくれているお客様、これらの空間を広く感じて音楽を作り上げましょう。
もしかしたらミスがあるかもしれないけれど、それよりも空間を感じて来場いただいているお客様と一緒に演奏をすることを楽しみましょう。

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偉大な先生は楽器の種類など関係ない。もしかしたら音楽やスポーツなどのジャンルも関係ないかもしれない。
なにかを極めた先生の教えはとてもシンプルで共通しているのだなと痛感しました。

そしていよいよ先生の演奏。
私は二胡の生演奏を初めて聴きましたが、言葉に言い表せない感動がありました。
先生の二胡の音色と先生のお人柄が一つに溶け合ってそれが故郷を思う音楽の旋律に乗る。聴いている私達にもどこか郷愁の思いを掻き立てられる思いになりました。

楊 興新(ヤン シンシン)先生、発表会にお誘いくださった生徒さん、この場を借りてお礼申し上げます。