先日無事にロンドンより帰国しました。
やはり2年ぶりのロンドンはお気に入りのお店が閉店、ビルが一棟立て直し、などいろんなところで月日の流れを実感することになりました。
今回の旅の目的はアレクサンダーテクニークの勉強でしたが、せっかくなので今回のロンドン旅行全般を気の向くままに書いていこうかと思います。

 

=====前回の続き=====

 

◆ロンドンの先生

ロンドンには本当に沢山の素晴らしい先生方がいらっしゃいます。
本当はすべての先生の個人レッスンを受けたいところですが、それだとお財布も持たないし、何より時間が足りない!
今回は特に「原点に戻る、学校に戻る」がメインテーマでしたし、週末にもワークショップの予定を入れていたため、個人レッスンは二人の先生にお願いしました。

一人は自分の校長先生であるAnthony。
私がロンドンに渡った当初は本当に英語が全く聞き取れない&喋れない、まるで幼稚園園児のような語学レベル。
そんな私を暖かく向かい入れてくださり、さらに言葉ではなく「手」を通じて沢山コミュニケートしてくださった素敵な先生。

渡英する直前、私は長年の会社勤めによるストレスが原因か、様々な体の不調を抱えていました。
当時抱えていた、本社・支社にまたがる社内システムの構築というとても大きなプロジェクトの中心として支社に出向き実務業務の聞き取りや問題点の洗い出し、システム会社との交渉、新システムの落とし込み、現場社員の社員教育、マニュアル作り、とフル回転。もちろんやりがいもありまた現場から「仕事がスムーズに動くようになりました」といわれればとても嬉しくてまた頑張る。でも長時間残業とその責務に限界を感じ、現場がうまく機能するようになったことを機に退職。しばらくスポーツクラブで心身を立て直すつもりでした。

スポーツクラブで最初は普通にマシン等で運動していましたが、せっかくだからもっと自分の事を知りたいと思い、マンツーマンのパーソナルトレーナーをお願いしました。
このパーソナルトレーナーは本当に良い方で、とても真摯に私の身体に向き合ってくれたのですが…。

1.じゃあ今日はこのトレーニングをやってみましょう!
→難しくてできない私。
2.この動きができない、であればこの筋肉をトレーニングする動きをやってみましょう!
→やはりできない私。
3.うーん、この動きが 出来ないのであればこちらの筋肉が弱いかも。このトレーニングをやってみましょう!
→やはりできない私。
4.うーーん。この動きができないとなると…。この運動をしてみましょう!
→それでもできない私。
5.スポーツトレーナーはここまでしかできません。これ以上は柔道整復師などに見てもらうことをお勧めします。

という結果になりました。
その後、近所のとても熱心な整体師の方と巡り合い幾分身体が落ち着き始めた頃にロンドンへ。
でもこんな体の私が、Anthonyのアレクサンダーテクニークを受けたとき、たった一回の初回レッスンでものすごく身体がしなやかに動くことに驚いたものです!

今回も10日間ほどの滞在の間に3回の個人レッスンをお願いしました。
毎回毎回、Anthonyのレッスンで自分という存在がこの場所にいていいんだ、ということを実感できとても安心することができました。

もう一人は、Anne Battye。
彼女は私の生まれる前からアレクサンダーテクニークを教え続けているとてもすごい先生なのですが、実際にお会いするといつもニコニコされていて本当に可愛らしい方です。
でもその可愛らしいお顔とは裏腹に、とても理路整然と身体の仕組みとアレクサンダーテクニークを組み合わせた素敵なワークをしていらっしゃいます。
特に彼女のAO関節(頭と背骨をつなぐ関節)に対する理解と観察力、そこに対するアプローチの手法が見事です。

ロンドンに遊びに行くたびに個人レッスンを受けていますが、いまだに彼女のAO関節に対するアプローチのアイデアを自分のものにすることはかないません。
・・・、とAnneに話したら、「あら、私が何か分かった!と思ったときは既に15年以上経っていたわ。私はあなたに自分の得たものを喜んでシェアしたいの。そうしたらあなたは私よりは短い時間で分かったと思うことができるのかもしれないわ」と。
欲張りなエンドゲイニングの気持ちがよぎるのは当たり前。
でもこんなすごい先生ですら15年かかったというのですから、私も少なくともあと10年じっくり勉強すればチャンスがあるかも!!と希望を抱かせていただきました。

マスターへの道は遠い…!!!