プロセスを分析する、ということ

あるマスタークラスの動画です。
初めて知りましたが、この指導者の方は、「現代最高のメゾ・ソプラノ」とも言われる、ジョイス・ディドナート氏。
白いドレスの歌い手が素晴らしく伸び伸びと歌えた後、とても大切なことを言っています。

※私の意訳ですが…
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上手くできたことを再現しようとしないで。
私達はそのプロセスを辿っていったの。
本当に本当に大切なことは…。
上手にできたことをもう一度再現しようとしない事。
その結果を再現するためにあなたが辿ったプロセスを分析して。

上手くできた結果に飛びついても上手くいかないの。
あるいはもしかしたら結果に飛びついて上手く出来るときもあるかもしれない。
でもそれは単なる運なの。プロセスが大切よ。
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アレクサンダーテクニークでは「ミーンズウェアバイ(means whereby)」という言葉を使っています。
means wherebyは「どういう道筋をたどっていくか」ということ。
まさにプロセス!

努力することにも種類がある。
がむしゃらに頑張るときも必要だし、プロセスを冷静に分析することもまた努力。

そしてプロセスを考えながら再び歌いだしたとき。
「オープン、オープン!オープン、アップ、リリース!オープン、アップ、リリース!」

この、オープン、アップ、リリースの3つの言葉は私がロンドンのトレーニングスクールで学んでいた頃、毎日のように聴いていた言葉。
ジョイス・ディドナート氏がアレクサンダーテクニークを学んでいたかどうかは、まったくわかりません。
大切なのは、道を究めた人には何か共通するアイデアがあるということ。
何か共通するものが見えているということ。
アレクサンダーテクニークのレッスンでは、その「何か」を知るトレーニングを行っています。

4月8日(日)のワークショップ「考えるランニング」では、”走る”というプロセスをアレクサンダーテクニークの視点から考えていきます。
まだお席に余裕がございます。
ぜひご参加ください!

http://hisayo-alexander.com/lesson/workshop/

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