日曜月いち 2月の肩こり腰痛のワークショップを開催しました。
現在、通常の個人レッスンのほかに東京アレクサンダーセンターの教師養成コースのスタッフとして活動しております。
2025年から東京アレクサンダーセンターでは、日曜月いちワークショップを開催しています。
2月は「アレクサンダーテクニーク的視点から考える 肩こり、腰痛との付き合い方」というテーマで私が担当しました。
●腰痛は日本の国民病?
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると、健康状態に対する自覚症状として、腰痛・肩こりが男女の性差を問わず1位2位を独占していることがうかがえます。

(出典:https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa22/dl/14.pdf)
一言に腰痛肩こりと言っても原因はさまざま。
ヘルニアなどの明らかに原因が特定できるものもあれば、原因見つからないのに痛みが続くものもあります。
アレクサンダーテクニークとは何か、を誤解を恐れずに一言で表すと「機能にアクセスするワーク」と言えるでしょう。
このワークを始めたFMアレクサンダー氏は俳優なのに舞台で声が出なくなる、という症状に悩まされました。最初はのどの異常かと思い病院に行ったけど手術しなきゃならない症状はない。原因が見つからないなか鏡を見つめ自分の発声の仕方を観察していく中でプライマリーコントロールを発見し、やがて「声を出す」という身体機能を取り戻すことができました。
このFMアレクサンダー氏のプライマリーコントロールのアイデアを、できるだけプライマリーコントロールやダイレクションという言葉を使わずに、でも動きの中でそれを意識していけるような運動(ムーブメント)を構築、今回はそのうち5パターンを実際に試してもらいました。
アレクサンダーテクニークを一言で説明するのは今でもとても難しく感じます。
なぜなら言葉にすると複合的ないろんな要素で構成されているからです。
時にその言葉たちは、単独ではまるで相反するメッセージ、矛盾する内容に感じることもあります。ですが私たち人間は決して単純な仕組みで動いているのではなく、一見矛盾するような要素もすべて内包して構成されている物だと考えています。
でもそんな難しいことにいきなり踏み込まなくても、もっと気軽にアレクサンダーテクニークに接してみていただきたいと願い今回のワークショップとなりました。
●参加者からのメッセージ
以下ご参加いただいた方々の感想を掲載させていただきます。
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「太極拳の鍛錬の中で体軸を意識しているが、日頃とは違った角度から体感する事ができた。〈今まで静であったものに動きが加わった〉
胸の前で手をクロスさせて平行に上げて腰を回す動きは太極拳の指導の際に実践的な説明の補助として参考にしたい。
先生の「人に触れる時、相手の身体に対して敬意を払いなさい」と仰った言葉に感銘を受けた。これまでそれが出来ていたか振り返ると共に、今後は必ず意識的に実践しようと思った。
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ペアワークが面白かったです。
手を叩いて火を起こすイメージ。
丸まって赤ちゃんのようなポーズになること。
横になる時間を作っていったり、動けない状況でも小さな動きを作っていくこと。が印象に残っています。
腕を伸ばす時に、どんなふうに伸ばすのか、どこから伸びているのかというイメージを持てばいいのかの幅が広がりました。
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肩こり腰痛は身体全体の統合の崩れから来ていて、股関節が原因だったり、中々自分では気付か無い事が多いことになるほどって思いました。ほかの方とコミュニケーションを取りながらのワークは楽しかったです。
●3月以降の日曜月いち ワークショップのお知らせ
TACではスタッフ一同月替わりでワークショップを行っています。
3月以降のワークショップはTAC東京アレクサンダーセンターのホームページをご覧ください。