アレクサンダー・テクニーク流腕振り方法考 1.0 (生徒さんより)

奥村先生
先日ご教示いただいた「雑巾絞り」からランニング中の腕の動きについての考察をレポートします。

アイディアの起点は「ランニング中にランナーは腕をぶらぶらしているけれどもあれは何ですか?」という先生の質問でした。

実際僕もランニングの最中、曲げていた腕を地面の方向に振り下げる行為をしていました。
自分なりにその行為の効果として「膠着した腕に動きを動きを与え、血流を活発にし、腕の疲れを取る」というものを期待していました。
そこには科学的な根拠はなく、
「コーチも他の人もやっているし自分もやってみよう」
「やってみたら楽になった(気がした)」
ということが理由ででした。
その行為によって腕の感覚はリフレッシュされ、ランニングが活性化されるのも事実です。

今回先生からいただいたアイディアは「腕を曲げたまま手のひらを天に向ける」というリラックス方法です。
「雑巾絞り」の理論である「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」を交錯しないよう状態にするということですが、それをランニング中に試してみました。
その見た目はまるで「天からの啓示をまっている人」や「呆れてしまった人」のようなので少し抵抗感はありましたが、その結果として腕は確かにリラックスしました。

そこで僕は、その状態(「橈骨(とうこつ)」と「尺骨(しゃっこつ)」を交錯しないよう状態)を腕振りに取り入れたらどのようになるか試してみたくなりました。

今までの腕振りでは手の拳が地面にほぼ垂直に立っている状態で行われていました。
じゃんけんの「グー」を出した状態です。
スピードを上げるなど力を入れるときには、親指が少し内側(身体側)に傾いた角度(腕相撲で少し勝ってる状態)にもなっていました。
それらには特に理由はなく、腕振りとはそういうものであるという概念から無意識に行っていた行動でした。

今回、その状態から手首を外側に45度くらい外側(身体と反対方向)に開いて腕を振ってみたところ、腕に無意識で入っていた不要な力が抜かれ、緊張感が解かれた感覚になりました。

長距離ランニングとは不要な緊張感との戦いであるといっても過言ではありません。
ランナーはリラックスした状態を作るためにさまざま工夫をしますし、僕も試行錯誤してきたつもりでしたがまだまだ自分が意識できていない緊張感があることを今回は知ることができました。

まだこの腕振りが自分のランニングにとって消化できたものにはなっていませんが、「しっくり」きたのは事実なので、取り入れながら様子を見てみたいと思います。
今回も新たな気づきをいただきありがとうございました。

追伸;
空手の拳(パンチ)を繰り出す時、腕が引いた状態(Ready)では(拳は握られていますが)、手のひらは天を向いています。
腕が伸び、拳が打ち込まれるプロセスで腕、手首は回転していき、最終的に手の甲が上を向いている状態になります。
拳を打ち込んだあと戻る際には逆の回転が行われます。
この回転は拳の威力を増すことだけが目的なのか、Ready状態でのリラックス状態を作り出す効果もあるのか気になりましたので、今後それについても考察を重ねてみたいと思います。

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