バイオリンと水泳とアレクサンダーテクニーク

 ちょっと前の話になりますが、伸び盛りの男子中学生にアレクサンダーテクニークのワークをさせていただく機会をいただきました。
 彼のご両親も楽器を演奏されるのですが、何となく息子さんの姿勢が気にかかっていたとの事。
 ですので最初に楽器を弾いてもらい、その後にワークをさせていただきました。

ご本人の感想はこちら

「私は平泳ぎが得意ではなく、他の種目と比べ、タイムの伸び方が良くありませんでした。しかし、アレクサンダーテクニックを受けてから、平泳ぎ50mのタイムを計ってみたところ、3か月前よりも約4秒速くなりました。また、その4日後にもう一度測定してみてもタイムは落ちていませんでした。多分、アレクサンダーテクニックを受けて、腰が固定されるようになったからだ、とトレーナーに言われました。たった一回受けただけでこれだけの効果があることにとても驚きました。 その他にも、姿勢が良くなり、習っているバイオリンの響きが良くなったり、肩や首が楽になったりと様々な効果があり、大変満足しています。姿勢は、一生大事なものなので、本当に感謝しています。」

まずは通常チェアワークで起きたバイオリン演奏での変化

演奏中の姿勢では、楽器を弾いているとやや背中が丸まってお腹が前方に向かうような立ち姿勢でした。
バイオリンの演奏はとても正確で表現も十分考えられていて素敵な演奏だったのですが、欲を言えばもっと音に伸びやかさが出るのではないか?という感じ。
その後通常のチェアワークを行い再度演奏してもらうと、まず立ち姿がとてもきれい!そしてバイオリンを弾くお父様からも息子さんのバイオリンの音がとても伸びやかになったね、といっていただけました。

水泳教室での平泳ぎの記録に驚く

私達大人はそのままお茶をしながらお喋りしていたのですが、息子さんは水泳教室へ出かけるとのこと。

「平泳ぎは好きじゃない。他の泳ぎに比べてタイムが上がらないから」

そういって彼は水泳教室へ向かい、私もお暇しました。
その2週間後、お父様からうれしいメールをいただいたのです。


「苦手と言っていた平泳ぎ50m。大分長い間記録が上がらなかったのに、アレクサンダーテクニークを受けた翌週の記録会でなんと4秒近くちぢまったよ!」

私も小学生の頃に水泳をしていたのですが、記録が出ないときって1秒上げていくのにかなり苦労する記憶があります。それなのに、わずか2週間で3秒以上!!本人もかなり驚いていたそうです。
その記録はこちら。

●アレクサンダーテクニークのレッスン前

12/20 平泳ぎ50m 46’’00(これまで数か月以上ほぼ46秒前後で記録が動いていなかったとの事)

●アレクサンダーテクニークレッスン後

2/24 平泳ぎ50m 42”87

2/28 平泳ぎ50m 42”04




記録が伸びたことを水泳トレーナーとも話してみてくださったようです。
アレクサンダーテクニークでは、頭-首-背中のつながりを大切に、 頭-首-背中の関係が機能する状態(プライマリーコントロール)をレッスンでのハンズオンを通じて学習していただくものです。

この 頭-首-背中の関係が機能する状態(プライマリーコントロール) を学ぶことで、必然的に骨盤から腰回りも安定してくるのですが、その骨盤から腰回りの安定がトレーナーの肩がおっしゃる「腰の固定」に繋がっていると思われます。

この体験記をいただいてからずいぶん日にちは立っているのですが、いまでも折に触れ姿勢や頭と背中の関係を思い出しては気をつけてくださっているそうです!
彼がますます音楽にスポーツに充実した時間を過ごせますように!

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